ピアノの整調について
安心して使っていただくために、当店の中古ピアノは清掃・クリーニングはもちろん、内部の調整もしております。
演奏する人がより演奏しやすいように音やタッチなど内部にわたって調整・整備しております。
鍵盤を支えるピンです。長短2本あり、ここが錆びていたりくすんでいると摩擦が起こり鍵盤がスムーズに上下しません。
鍵盤をすべてはずし、88鍵×2本すべてを磨いていきます。また、赤色と緑色のパンチングも虫食いなどがあれば取替えていきます。
鍵盤ならし作業で、88本ある鍵盤の高さを均一にそろえます。
水平な定規をおいて隙間をチェックし、隙間の開いている(鍵盤の高さの低いところへ)パンチングを置いていき、先ほどのパンチングの下に挟んでカサ上げをしていきます。
0.03mmの間隔で調整します。
(左)鍵盤の深さを均一(10.5mm前後)に調整します。演奏者が一番敏感に感じるところです。88鍵盤すべてを調整します。
(右)鍵盤を叩いたときのハンマーとの遊び(静止時の隙間)の間隔を均一に調整します。この作業でハンマーのコントロールを良くすることが出来ます。こちらも88鍵盤すべてを調整します。
(下)鍵盤とアクションの接点の調整です。垂直にきちんとあたるようにします。こちらの角度を変えることでタッチの重さを変えることができます。
次にバックストップ(鍵盤の連打性を均一にする)を調整します。この作業もタッチを均一にするとても重要な作業です。88鍵盤すべてを行います。
ダンパーの調節もしていきます。どの鍵盤のダンパーも同じ高さにあがるように調整します。
そうしないと何音かだけ他の鍵盤とは違う音の伸び方になってしまいます。
ハンマーの間隔とハンマーのねじれを整えていきます。
最後にレットオフ調整を行います。これは鍵盤を押し切る直前にある引っかかり部分の調整です。
最後に調律をして終了です。
これらピアノ整調作業は通常の調律では行われません。というのもこの作業だけで丸一日かかってしまうからです。
中古ピアノ選びの際は内部の整調についてもご確認ください。
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